このチェッカーの使用は乗船して行う前項の整備施設が十分で肌、現境と考えられ、SARTの受信感度や送信出力の計測は定性的で単に「良否」の判定程度にとどまる。 しかしSARTに使用されている部品や材料は物理的に安定しているものが採用されており、現存するSARTチェッカーで確認できる技術特性は以下の通りである。 一 定性的な項目(良否) 送信出力、受信感度 一 定量的(数値的データー:簡単な携帯用オッシロスコープを「波形観測用端子」に付加) 応答時間、掃引回数、主掃引時間、掃引復帰時間などのSARTの応答送信波の周波数掃引形式 現チェッカーでは周波数の測定はできないが、簡単な電子式の周波数計(回路)を付加すれば1×10−4程度の確度で数値的データーを得られるものと予想される。この改良はチェッカーの寸法重量には大きい変化を与えないが、新規の開発となる。 2b. SARTテスター 商用電源(DC電源も可)を使用するもので、オッシロスコープを付加することによりSARTの電気特性の総てを定量的に計測できる。 電波暗室等の整備施設が完備している環境で計測することを前提としており、以下の読取り精度を持つ。
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